道化師が描く、愛ある官能小説 >> 人妻官能小説 家庭内盗撮の妄想 

2100年01月01日

まじめに官能小説してみよう

 「官能小説」と呼ばれる一群の小説があります。Wikipediaの「官能小説」の項によれば、「男女間もしくは同性間での交流と性交を主題とした小説の一ジャンル」とあります。セックスがテーマで、俗な言い方をすれば「いやらしい小説」という事になります。

 小説とは何であるか? 掘り下げれば哲学的な議論にもなりそうですが、とりあえずそれは共通認識があるとしておいて、「官能」とは何かをgoo辞書で調べると、この文脈では「感覚器官を通して得られる快さ。特に、性的な感覚にいう。」だとわかりました。

 言葉の定義からすると、肉体的・精神的な交流による気持ちよさを描く小説が、官能小説だということです。逆に、いわゆるR18指定のセックス描写がいくらあっても、性的な快さを描くことをテーマ(目的)としない小説は、官能小説とは呼ばないということになります。

 同性同士であってもいい。愛し合っていなくても構わない。セックスという形式を採る必要すらない。観念的にではなく、感覚的な性の快感を描写し、読者がそれを追体験できる物語なら、それは官能小説と呼ぶにふさわしいものなのでしょう。

 そして、この特性と楽しまれ方から、読者は一般の小説に求めるような面白さを、官能小説に対しては望まないという事実があります。深みのある人物描写や予想外の展開よりも、自分の嗜好に合っていることや性描写の濃厚さの方が重要視される事がほとんどです。


 一方で「恋愛小説」というジャンルがあります。こちらはウィキペディアでは、「男女間もしくは同性間での恋愛を主題とした小説のこと」と定義されています。再びgoo辞書で引くと、恋愛とは「男女が恋い慕うこと。また、その感情。ラブ」だそうです。

 つまり、恋愛小説と官能小説の違いは、「愛(または恋)は恋愛小説には必須だが、官能小説には必ずしも必要ない」「官能小説は気持ちよさを描く必要があるが、恋愛小説ではそうとは限らない」の二点だと考えられます。

 読み手は小説という表現手段に対して、潜在的に何らかのカタルシスを求めているため、恋愛小説もその多くはハッピーエンドを選択するのでしょうが、中には救いのない悲恋モノもあります。その意味で、浅い意味での「楽しさ、面白さ」は恋愛小説の要件ではないとも言えそうです。

 これに対して官能小説は、いわゆる「ヌける」ことを第一義に求められます。ボーイズラブやジュブナイルポルノなどを含まない、狭義の官能小説では、特にその傾向が顕著です。その意味では、恋愛小説と比べても、楽しみ方が非常に限定されている小説だといえます。


 私・道化師は、アマチュアの官能小説書きです。読み手として、また書き手の端くれとして、官能小説の面白さや不自由な点、自分の執筆動機や想い、官能小説にまつわる疑問やささやかな発見を、このBlogで書いてゆければいいなと考えています。

 ただ、殊更に扇情的な書き方はしないものの、このBlog内の記事には未成年の方が読むには適当でない用語が、数多く出て来ると思われます。  特にカテゴリ「官能小説について考える」の中の記事は、その傾向が顕著でしょう。なので、全体をR18指定(18未満の閲覧を制限する)とさせていただきます。

 また、当初のコンテンツの量が寂し過ぎたため(笑)、某所で書いていた官能小説・創作系・その他の記事を、一部転載することにしました。(因みに、この記事は、常にトップページに来るように未来の日付をつけています)

 因みに私のサイトは、人妻官能小説 家庭内盗撮の妄想 です。では、どちら様も宜しくお願い申し上げます。


● 官能小説について考える 目次

1.官能小説と恋愛小説の関係
2.官能小説は、なぜ類型的になるのか?
3.自作の官能小説を、Webで公開する三つの動機(1) (2) (3)
4.何のための官能小説かは、書き手によって違う
5.官能小説作品を位置づける方針の素案
6.官能小説に『人物』は必要か?(1) (2)
7.官能小説の人称と視点(1) (2) (3)
8.官能小説を考える上での自戒
posted by 官能小説書きの道化師 at 00:00 | 官能小説について考える

2007年07月12日

官能小説を考える上での自戒

 この「官能小説について考える」を書いていて怖いのが、他の作家様に対する批判と受け取られたり、自作品を正当化するためのものではないかと思われることです。
 今後、考察の内容が具体的になってゆくに連れ、その危険は大きくなるものと考えられます。
 
 私に、そうした意図はありません。少なくとも、意識してしてはいません。ただ、私自身の試行錯誤の中から、「こういう法則があるのではないか」「このやり方がいいのではないか」という感触を得て、それを文章にしている部分はあります。
 
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posted by 官能小説書きの道化師 at 17:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | 官能小説について考える

2007年05月21日

官能小説の人称と視点(3)

 「神の視点」は他ジャンルの小説では、ほとんど用途がなさそうに見える。なのに、いわゆる「濡れ場」限定であるにせよ、官能小説ではその視点が使われるのは何故か。
 それは、犯す側と犯される側、責める側と責められる側、両方の心理・官能を描きたいからである。
 
 「官能小説の人称と視点(2)」で、私はそう結論づけました。そして、この手法は実際に有効だと感じます。では、他の小説では読者が混乱してしまう事が多いのに、官能小説だと混乱せずに済むのは何故か?
 誤解を恐れずに言えば、描く内容が単純だからです。

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posted by 官能小説書きの道化師 at 14:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | 官能小説について考える

2007年05月01日

官能小説の人称と視点(2)

 「小説の人称と視点」にあるように、一人称小説には「著者・読者ともに語り手へ感情移入しやすい」という特徴があります。これは書きやすさと、ある種の読みやすさにつながっていると言えます。
 
 一方で、読者に提供できる情報が制限されます。つまり、視点のある登場人物=語り手が見聞きしていること、知っている筈の範囲でしか書けません。語り手自身を全知全能の神にするという手もなくはないですが、特殊なのは確かでしょう。
 
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posted by 官能小説書きの道化師 at 09:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 官能小説について考える

2007年01月29日

官能小説の人称と視点(1)

 「人称」をgoo国語辞書で引くと、「文法で、言語主体が話し手か聞き手か、またはそれ以外の第三者であるかの区別をいう。」とありました。確かに、そういう意味ですが、どうもピンと来にくい表現ですね。正確さを期するためには、仕方がないのだろうけど。
 
 外国語の勉強などでよく出てくる、この「人称」という概念ですが、日常会話では余り意識されないのが普通です。これは基本的に私たちが、自分の視点で見たまま・感じたままを、一人称である「私は〜」「俺が〜」という形式で喋っているからでしょう。
 
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posted by 官能小説書きの道化師 at 21:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 官能小説について考える

2007年01月05日

官能小説に『人物』は必要か?(2)

 官能小説に限らず、小説という表現手段全般にとって、マンガやアニメはとても強大なライバルだと思います。
 この事は、かなり前に筒井康隆御大のエッセイで読んだのですが、自分で官能小説を書くようになって、切実に感じ始めました。
 
 マンガ的な表現には、記号化されたものが多くあります。脚を横向きの竜巻のように描いて、走っているのを表したり、官能マンガのヒロインたちが、とても蠱惑的なプロポーションをしていたり。
 ディフォルメが定型化・常態化しているため、読み手はその図柄を見ると、条件反射的に特定の状況や感情や人物像を思い浮かべる訳です。
 
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posted by 官能小説書きの道化師 at 21:40 | Comment(2) | TrackBack(0) | 官能小説について考える

2006年12月10日

官能小説に『人物』は必要か?(1)

 前回の「官能小説作品を位置づける方針の素案」の中で、第一の軸として挙げた「官能小説の登場人物に、幅広い感情を求めるか否か」について、もう少し掘り下げて考えてみます。
 
 小説とは人間を描くものだ、という言葉があります。卓越したアイディア・ストーリーや本格推理など、必ずしも『人間』が描かれている必要のない分野もあるものの、ほとんどの小説の登場人物には、厚みと現実感が要求されるものだと思います。
 
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posted by 官能小説書きの道化師 at 11:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 官能小説について考える

2006年11月21日

官能小説作品を位置づける方針の素案

 官能小説は、「××モノ」といった言い方をよくされます。Wikipedia の「性的嗜好」に詳しく分類・解説されていますが、官能小説ではこの性的嗜好ごとに、サブジャンルが確立しています。
 それは、例えば性対象の属性やシチュエーションの違いなのですが、ジャンル同士の組み合わせも考えると膨大な数になります。
 
 この部分については、既に様々な角度から分析・体系化されているので、ここでは詳しくは述べません。このジャンル分けに沿って、読者の好みが分かれると思われがちですが、その他にもいくつか重要な軸があると、私は考えます。
 
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posted by 官能小説書きの道化師 at 19:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 官能小説について考える

2006年11月02日

何のための官能小説かは、書き手によって違う

 自作の官能小説を、Webで公開する三つの動機で考えたように、官能小説を書き、それを読んでもらうことで得る利益や満足は、人それぞれです。もちろん、一人の書き手の中に、同時に複数の動機が存在することはあります。むしろ、その方が一般的でしょう。
 
 自己表現として始めた事だけど、書いたものを「できたら」お金にしたいし、「なれるものならば」プロになりたい ── 多くのアマチュアWeb作家が、感じているところではないかと思います。
 
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2006年09月18日

自作の官能小説を、Webで公開する三つの動機(3)

 意志と願望は、似て非なるものだと言われます。達成へのハードルが高い場合、実現の欲求が願望レベルでは、エネルギーが決定的に不足してしまうものです。私自身も身につまされています。
 
 官能小説を書いてWebに公開する三番目の動機、それは自己練磨・自己実現だと思います。「自己実現」は、当初は第一の動機として挙げていましたが、この三番目にこそふさわしいと判断し、あちらは「自己表現」と変えました。
 
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posted by 官能小説書きの道化師 at 23:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 官能小説について考える

2006年09月01日

自作の官能小説を、Webで公開する三つの動機(2)

 官能小説をWebで公開する二番目の動機は、ズバリ金儲けです。アダルトサイトは、元々この目的には適しています。
 ただ、官能小説はアダルトサイトの中でも、最も地味なジャンルの一つです。同じ文章メインでも、告白系サイトの方が、読者参加型であることもあり、集客にはずっと有利です。
 
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2006年08月30日

自作の官能小説を、Webで公開する三つの動機(1)

 これから書こうとしている一連の内容は、自分の首を絞めることになるという自覚があります。それを承知の上で、現実がいかに身も蓋もないものであっても、客観的事実と向き合いたいと思います。
 もちろん私の分析が正しいとは限りませんが、自分自身が歩を進める上で、直視しておく必要を感じるのです。

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2006年08月28日

官能小説は、なぜ類型的になるのか?

 もちろん例外はありますが、恋愛小説というジャンルは、展開の幅が限られているように感じます。これは、テーマが「恋愛」に限られる訳ですから、生まれながらに背負っている宿命のようなものだとも言えます。
 
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posted by 官能小説書きの道化師 at 19:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 官能小説について考える

2006年08月25日

官能小説と恋愛小説の関係

 全員ではないでしょうが、恋愛小説の書き手の方の多くは、官能小説を「いやらしい」ものだと感じてるように思います。それは、もちろん正しい認識です。男女間(に限りませんが)のセックスや、それに伴う交流をいやらしく生々しく描くのが、官能小説のテーマなわけですから。
 
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posted by 官能小説書きの道化師 at 16:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 官能小説について考える

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